工匠からのお便り

皆さんこんにちは工匠大工の鈴木です。
今回紹介させて頂きます現場は少し前になりますが御堂向拝に設置する階段を新しく作り直しました。

既存を解体し、四段程の段数ですがささら桁、蹴込板、段板の墨付け加工、刻みを行なっていきました。

材料は雨風、虫食いに強い欅です。蹴上は下の土間から上は浜縁が上り框になります。
距離と高さを段数で割り、一段の蹴上寸法と踏み面寸法がでたので早速ささら桁を墨付け、刻んで行きます。

段板は裏側から反り止め、補強用に吸い付き桟(蟻桟)と致しました。
今回は工場でほぼ組み立てまで済ませた状態で持ち込み、現場では据え付けと浜縁との取り付きを刻む程度に致しました。

何十年も年月が経った欅板に蹴込板を取り付けるはなかなか苦労しましたが、

何とか裏側の狭いスぺースから作業する事ができました。

どの現場もそうですが常に色々と問題や課題に直面します。
それを一つ一つ解決していく事が面白い所ですし、

経験値として自分自身の糧になって次の現場や仕事に活かして行けたら良いと思っています。

これからも新しいアイデアで創意工夫して現場を進め、お客様に喜んで頂けるよう精進してまいります。